鉛筆削り

いろいろと父の文房具をベビーギャングのごとくはじから荒らしたが、分解したあとに満足に作動していたのは回転式の鉛筆削りだけだった。少し赤っぽい色をしていて、たしかトンボと書いてあったと思う。二つ刃のついたタイプだった。油を差してスムーズに回るようにしたつもりだったが、いまにして思えば芯の削りかすのカーボンの粉が十分な潤滑の役目をはたしていたのでその必要はなかったのだ。この機械は油を差しすぎると削った鉛筆にしみて、手が油っぽくなって始末におえなくなってしまう。あげくのはてに鉛筆だけでなくかなり固い木を削ったりして刃をダメにして父にお目玉をくらったのを覚えている。しかし分解して気分のよい機械だった。

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