イエ口ーリーガルパッド


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リーガルパッドといわれる由来については、会長のファイフィールド氏と副社長と営業担当取締役と僕の四人で昼食のテーブルを囲んだ際、副社長が説明してくれた。

リーガルとは、 紙のサイズの規格という意味ではなく、弁護上や裁判官が使うということでのリーガルだという。

イギリスの二つ折りの紙が弁護士の使う標準的なものであった時代に、横罫で、左に赤マージンの線を引いて、上部を糸で(今はステープラーを使うが)綴じ、ミシン目を入れたものを作ってほしいという要望を、バルチモアの裁判官がステーショナリー・ストアを通じてアムパッド社に持ち込んだのがそもそもの始まりであった。

しかし、このときすでに紙が黄色だったか、裁判官が黄色を望んだかは、判明していないということだった。 

弁護士は、法廷なり仕事なりでメモや記録をとるのにこのリーガルパッドを使い、秘書が後で白い紙にタイプするのだ。

黄色は下書き、手書きの書類であることを色で訴えて、机の上で他の書類に交じっても分かるようになっている。

ということは、リーガルパッドの紙はキャビネットにファイルされてはならない種類のものかもしれなくて、秘書がオフィスを出るタ方に、彼女の机の上にリーガルパッドに書かれた書類が残っているのは、誇れないことになるのかもしれない。 

リーガルパッドの特徴のーつに、表と裏に引かれた横罫の線が、全く一致しているということがある。

これについてはファイフィールド氏は、裏の線が表に見えると紛らわしいので、 特に注意して印刷していること、そして、裏側を使うことを考えてではなく、紙がそるのを防ぐためわざわざ両面に線を引くのだと語ってくれた。罫線を印刷する水性インクが紙の繊維を膨脹させるので、片面だけでは紙がそってしまうのである。 

リーガルパッドが、いかにアメリカのオフィスで必需品であるかは、映画とかテレビのオフィスの場面を気をつけて見ているとよく分かると思う。

最低必需品のリストを作るとしたら、鉛筆ゃポールペンと同じように、必ず載るだろう。

しかし、これほどベーシックな製品でも改良を重ね、新製品を次々に発表している。 

アムパッドのパッドは、リーガルパッドを含めて型紙の質が違う四十種類以上が売られている。

最も高級とされるのは、対日講和条約でも知られるダレス氏が愛用していて、いまはアメリカの上院議員の指定になっている 「ゴールドファイバー」という紙を使ったシリーズである。

品質不合格の紙を使って作られたものとは違って「ゴールドファイバー」のロゴが光にすかすと見える。

このシリーズで最も新しいものとしては、うしろの厚紙をより厚くした「スティフ・バック」がある。

机がないところでも蹴の上で使える便利なタイプである。

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